第2回 ドミニカ共和国
はじめにお伝えしておきたい。ドミニカの正式名称は「ドミニカ共和国」。ドミニカだけだとイギリス連邦に所属する「ドミニカ国」になってしまうのでご用心を!といったところで、「世界!なかよし計画」第2回では、カリブ海に浮かぶイスパニョラ島にあるドミニカ共和国を紹介したい!!
一番簡単な行き方は、まずドミニカ共和国への直行便があるアメリカの都市、たとえば、ニューヨーク、アトランタ、ボストンなどに行き、そこからドミニカ共和国に空路で入るというものだ。
所要時間は、日本からニューヨークまでが約13時間、ニューヨークからドミニカ共和国までが約3時間30分、合計すると約16時間30分といったところだ。早く現地に到着したければ、ニューヨークに早朝に着く便を選ぶことだ。ドミニカ共和国の代表的な空港は首都サント・ドミンゴにあるラス・アメリカス空港。それから、東側に位置するプンタカナ空港などで、いずれも、空港の近くに有名な観光地名があるよ。
国名 | ドミニカ共和国 |
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首都 | サント・ドミンゴ |
面積 | 48,730平方キロメートル |
人口 | 1,000万人 |
民俗 | ラテン系白人と黒人の混血約73%、白人約16%、黒人約11% |
言語 | 公用語はスペイン語。ドミニカの人たちは、スペイン語圏の中でも特に早口の人が多い |
気候 | 亜熱帯性海洋気候、夏の最高気温が摂氏32度くらい、冬が19度くらいで過ごしやすい。高原では5度くらいにまで下がる。いちばん暑いのは6~8月、雨季はない |
時差 | 日本との時差は-13時間 |
通貨 | ドミニカペソ 現金の持ち込みは1万アメリカドルまで |
物価 | 日本の3分の2程度 |
その他 | 電気は110V、コンセントは日本と同じかたち |
赤は自由を求める戦いで流された血の色、青は神に守られた国の理想と自由と進歩、十字は自由を獲得するための戦いのシンボルだ。
国土の面積は日本の九州とほぼ同じ。カリブ海で2番目に大きなイスパニョラ島の東約3分の2を占めている。西はハイチ共和国と国境を接している。
地形は変化に富んでいて、国土の約50%が高地と山脈。中央山脈にはカリブ海最高峰、標高3187mのドゥアルテ山がそびえたつ。また、400kmにも及ぶ海岸線を持つドミニカ共和国は海浜リゾートも充実しているぞ。
人口は約1000万人、人種はさまざま。首都のサント・ドミンゴは、スペイン人がアメリカ大陸で初めて占領した土地で、スペイン人がアフリカから奴隷を連れてきたところ。今ではカリブ地域随一の近代都市であり、緑が豊かなところからガーデンシティとも呼ばれているんだ。
ドミニカ共和国は原住民と、長い時をかけてさまざまな人種が混ざり合い、多様な人種で構成される国となっている。ヨーロッパや日本、中国、アラブからの移民も多く、原住民の文化、スペイン文化、アフリカ文化などが交じり合い、独自の文化を形成しているエリアだ。
宗教はカソリックが大半を占める。言語はスペイン語。小学校から英語を教えているので多くの人が英語も話す。国民の識字率は約87%だ。ドミニカ共和国はアメリカ大陸の中でも治安のよい国のほうだが、世界中の大きな町と同様、注意が必要だ。
- 北部海岸地域
- コロンブスが「銀の港」と名付けたプエルトプラタ、大規模なホテル群があるプラジャドラダ、ウインドサーフィンのメッカでもあるソスアなどがある一帯は、その美しさから「琥珀海岸」と呼ばれている。
- 東部海岸地域
- どこまでも続く白い砂浜とココナッツ林がある地域。ババロ、プンタカーナなどのリゾート地がある。
- 南東部海岸地域
- サマナとラステレーナスを中心に発展したエリア。冬にはホエールウォッチングが。
- 南西海岸地域
- 開発が進められるバラオナ、白い砂利の浜辺と荒い海といったほかとは異なる風景が楽しめる。
ドミニカ共和国の人は、日本人と同じで、だいたい週に40時間ぐらい働く。仕事は毎週月曜から土曜の昼まで。昼休みは約1時間。昼休みになると多くの人が会社の食堂で食事をし休憩をとる。
主食は米だが、日本とは違って、たくさんの種類の米がある。それと豆やサラダと混ぜて食べることが多い。油と塩水で米を炊き、肉や揚げ物と一緒に食べるのが基本。
それから、いろんな肉を揚げた「ピカロンガ」など、人気のメニューは揚げ物だ。ドミニカ共和国の食事は、内容面でも栄養面でも、とても入念につくられている。ドミニカ共和国の人たちは、皆おいしい食べ物が大好き、日本料理も大人気なのだ。
ところで、ドミニカ共和国では昼食がメインで、朝はパンとミルク、夜はバナナやイモ類、チーズ、サラミ、卵といった軽い食事で済ますことが多い。昼食に出る一般的な料理は「バンデラ」といって、白いごはん、赤い煮豆、鶏肉か牛肉、それにサラダかトストネスといって緑色のバナナを揚げたものがつく。
会社帰りは、独身の人たちは飲みに行ったりするが、ほとんどの人は、木曜と金曜以外はまっすぐ家に帰る。家族との時間を大切にしているのだ。
ちなみに、ドミニカ共和国のコンビニエンスストアは日本と違って、けた違いに大きく、店内にはソファーやイスなどを置いたくつろげるスペースがある。若い人たちは、飲み物や食べ物を買い、そこで大好きな野球を観戦したりダンスを踊ったりして過ごすことが多い。
ドミニカ共和国はとても暑い。ということもあってカジュアルな着こなしを好む。その一方でエレガントなスタイルやセクシーな化粧などを好む。有名なドミニカ人デザイナーオスカル・デ・ラ・レンタの影響で、今、多彩な色を使った服が、若者の間ではやっている。
民族衣装は女性用のものがあるが文化的、民族的行事がある特別な日にしか身につけない。日本人が冠婚葬祭のときにしか和服を着なくなったようなものだ。
代表的な音楽はメレンゲとバチャータ。メレンゲは太鼓、ギーロ、アコーディオンで演奏される。
ドミニカ共和国にしかないものって何?これはとても難しい質問!しいて言えば、未だにインディアン(原住民)の食事や伝統が存在していることだろうか。
それから、ドミニカ共和国ならではの美しい自然と風景だろう。スペインの統治時代が始まって、初めに統治されたのが首都であるサント・ドミンゴ。そしてスペイン人により建設された都市としてはアメリカ大陸初となるサント・ドミンゴ。ここより大陸征服に向けて多くの遠征隊員が出発した。かつてコロンブスの冒険心をかきたてたのが、このサント・ドミンゴの美しい風景だったという。
ドミニカ共和国は野球がとても盛んな国だ。ちなみに、アメリカ大リーグ、リトルリーグの選手の約40%はラテンアメリカ出身。その中でもドミニカ共和国出身の選手は際立っていて、ことあるごとに人々は野球の話題で盛り上がる。
ペドロ・マルティネス、アレックス・ロドリゲス、サミー・ソーサなどがよく知られている。野球のことを知っていれば、ドミニカ共和国では、まず話のネタに困ることはない。特に今年は、WBCが開催されるので、一段と盛り上がることだろう。
野球以外では、ボクシング、バスケットボール、バレーボールなどが盛ん。意外なことにサッカーはそれほど盛んではない。
違う分野でもすばらしい才能を持った人たちがいる。たとえば、世界的に有名なジャズミュージシャンのミッシェル・カミロをはじめフアン・ルイス・ゲラなど、ドミニカ共和国には、世界的に有名なミュージシャンがたくさんいるのだ。
クリスマスが近づくとは、ドミニカ共和国の人たちは早くから装飾やパーティーの準備に取り掛かる。気の早い人たちは、クリスマスが来る前にパーティーをはじめてしまうのだ。
東京の銀座にあるレストラン「サント・ドミンゴbyマロカフェ」などは有名。コーヒーやジュエリーなども販売しているよ。
東側にある観光都市「プンタカナ」はドミニカ共和国ではいちばん有名な観光地。世界中から年間約560万の人たちがここを訪れる。
それから、観光地の「カサ・デ・カンポ」には有名なゴルフコースなどがあり、アメリカの政治家やセレブリティー達がたくさんの別荘を構えているんだって。
ほかにも、「サマナ地区」は自然がたくさんあり、とても美しいのでお勧めのスポット。毎年2月ごろからはホエールウォッチングなどが楽しめる。
西側の地域はエコ・ツーリズムが主で、ハイキングや川下りなどが人気を集めている。野生動物がたくさん生息しているので、世界中から研究者がたくさん訪れることでも知られている。
日本の観光客は多い。特に、隣国ハイチで支援活動を行っている自衛隊の人たちがよく訪れている。
イベント関連では、ドミニカ共和国ではスポーツの世界大会がよく行われる。たとえば、ウインドサーフィンやカイトボードの大会、釣りやゴルフの大会も数多く催されている。
さて、日本との関係だが、1950年代のドミニカ共和国への日本人移民から始まり、現在では移民に関して政府間で協定を結んでいる。
現在、ドミニカ共和国には100組以上の日本人移民がいる。最近では2国間での貿易も盛んに行われており、政府間での貿易協定も結ばれている。主な輸出品はコーヒー、ココア、タバコ、葉巻なども日本へ輸出されている。逆に日本の製品も盛んにドミニカ共和国に輸出されている。なかでも、日本車の多さには驚かされる。
教育機関の受け入れ態勢では、現在、広島大学とサント・ドミンゴ自治大学とが提携しており、交換留学プログラムをはじめとする活発な国際交流を進んでいる。
広島東洋カープが野球アカデミーをドミニカ共和国に持っている関係から、広島はドミニカ共和国と深いつながりがあるんだって。
ドミニカ共和国は観光業が盛ん。だから、現地で観光について学ぶ日本人学生が多い。日本に来ているドミニカ人留学生は、創価大学などで学んでいる。
ビジネスや貿易の面での日本との関係をもっと伸ばしていくことも重要なのだが、それ以上に、ドミニカ共和国の文化や習慣などについて、まだまだ知られていない部分が多い。ドミニカ共和国の人たちは、日本人が、もっともっとドミニカ共和国のことを知ってくれることを切に願っている。そして、何よりドミニカ共和国の人々の人間性、陽気でハッピーな人々であることを、知ってほしいと思っているのだ。
◆ 連絡先
ドミニカ共和国大使館
TEL:03-3499-6020
東京都港区西麻布4-12-24
◆ 企業・団体のみなさま
今回登場したマスコットキャラクターの「ドミエル」くんをPR・販促・イメージキャラに使ってみませんか。使用料の一部は育英資金としてドミニカ共和国に寄付されます。
TOKYOキャラクターフォーラム
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