第4回 コスタリカ共和国
とても長い道のりですが、一番のアクセス方法は飛行機でアメリカを経由し、そこからコスタリカまでのダイレクト便を利用することです。東京からヒューストンもしくはアトランタまで約12時間。そこからコスタリカまで約3時間ですから合計すると約15時間になります。
正式名称はコスタリカ共和国です。コスタリカという言葉はスペイン語で「豊かな土地」を意味します。面積は51,100kmで日本の約1/7の規模です。人口は470万人、ラテンアメリカ圏の中で最も古くから民主主義が根付いた国です。教育・厚生制度や環境問題の方に力を入れるため1948年から軍はありません。
500年前にスペイン人がコスタリカに来る前まではインディアンが暮らしていました。もともとコスタリカにはあまり人が住んでいなかったため、インディアンとスペイン人との衝突も、ほかのラテン圏の国に比べてあまりありませんでした。
現在ではインディアンとスペイン人の混血「メスティーソ」が主流人種で、黒人、アジア人と続きます。宗教はカソリックで言語はスペイン語です。
コスタリカはアウトドア、エコツーリズムを主流とした観光業が有名です。もちろん、コスタリカ人もまたアウトドアが大好きです。
コスタリカ人は、過去20年にわたって観光業に力を注いできたということもあって、コスタリカ人も国内観光に対しては興味深々。今ではコスタリカ人の間でも、海遊び、山遊び、火山見学、エコツーリズムなどの国内観光が流行っています。
国名 | コスタリカ共和国 |
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首都 | サンホセ(北緯10度 標高1,200メートル) |
面積 | 51,100平方キロメートル(九州と四国を合わせたほどの広さ) |
人口 | 約472万人 |
民族 | スペイン系及び先住民との混血95%、アフリカ系3%、先住民他2% |
言語 | 公用語はスペイン語だが、英語なども使う。日本語を使う人も増えている、学校では小学生の時からスペイン語と他の国の言語も勉強している。 |
宗教 | カトリック教(国教、但し信教の自由あり) |
気候 | コスタリカの気候は5~11月の雨季と12~4月の乾季に分けられるが、両岸を海に挟まれ地形が変化に富んでいることから、地域によって降雨量はまったく違う。サン・ホセ周辺の高原部では6~11月の雨季にも午後スコールが降る程度で、太平洋沿岸も南部オサ半島周辺を除き降雨が少ない。しかし、カリブ海沿岸では7月と12月をピークに1年中雨が多い。 国の中央部は平均標高1000~1500mの高原地帯。首都サン・ホセをはじめ、アラフエラ、カルタゴ、エレディアなどの主要都市がこの中央盆地にあり、人口の約3割が集中している。カリブ海沿岸とパナマ国境の低地地帯は、1年中蒸し暑い。 |
時差 | 日本との時差は-15時間 |
通貨 | 通貨単位はコスタリカ・コロンColon(¢と表記)で、名称はコロンブスに由来している。2011年6月14日の為替で、¢1≒0.16円、US$1≒¢500。通貨の種類は紙幣が1000、2000、5000、10000、20000、50000コロン。硬貨は5、10、25、100、500コロンがある。現在の紙幣は2009~2010年に発行された新札で、稀に旧札も流通している。 |
物価 | 日本の5分の1程度 |
仕事は1日8時間勤務で、ランチはほとんどの人が家で作った弁当を持ってきていますが、近年、生活が豊かになるにつれて、カフェテリアなどで食事をする人が増えています。仕事が終わると、日本の居酒屋に似たバーがあるので、サラリーマンはそこに立ち寄って一杯飲んで帰っていきます。
コスタリカには40年も前からあるパナソニックのバッテリー工場やブリヂストンやテルモの大きな工場などがあります。
それから、コスタリカには日本車、時計、日本食をはじめとするたくさんの日本製品があります。そうしたこともあって、子どもたちもゲームやアニメなどから、少なからず日本文化の影響を受けています。
コスタリカはとても暑いので、皆、軽くて着心地のいいカジュアルなファッションを好みます。
そんなコスタリカの若者のほとんどは、いい大学をめざして一生懸命勉強をしています。大学在学中も、インターンシップをかねたアルバイトなどをしながら仕事感覚を身につけ、卒業後に自分が勉強した分野の仕事につけるよう頑張っています。
コスタリカの首都サンホセは非常に小さく、それほどエンターテイメントの施設がないので、あまり遊ぶ若者は多くありません。強いて言うならば若者は映画館やバーに行ったりします。運動は盛んで、若者はサッカーやランニングを楽しんでいます。
それから、他の国と同じようにコスタリカでもソーシャルメディアがとても流行っています。若者のほとんどはフェイスブックアカウントを持ち、スマートフォンを使い友達とつながっています。
小学校が6年間、中学・高校(中学3年間、高校2年間)が5年間の11年システムになっています。(義務教育は中学までです)。義務教育の授業料はすべて無料です。そのため識字率がとても高いのです。この教育システムは古くから存在し、他の国の見本にもなっています。
コスタリカから日本への留学生は他の国と比べあまり多くはありません。残念ながら現在は、奨学金制度が充実した中国へ多くのコスタリカ人留学生が行っています。
コスタリカにはAmazonの施設があり、とても待遇がいいので若者の間でコールセンターの仕事が憧れになっています。たくさんの若者は高校卒業後に、どうやったらお金を稼げるか、または自立できるかをよく考えてアルバイトなどをしています。
これはコスタリカにしかない表現方法で「pura vida(ピュラ ヴィダ)」という言葉が流行っています。意味は「ピュアな人生」。実際には「とてもよい、すばらしい」といった意味で使われ、挨拶やお礼のときやさまざまな場で使われています。
サイコロ型のポークチョップ「chicharrones(チチャロネス)」が人気です。ビールととてもよく合いお勧めです。そして昔からある米や豆、野菜になどを使ったコスタリカ料理が今でも人々に支持されています。ビールが人気ですが、サトウキビで作られた焼酎に似たお酒cacique(カシケ) 社製のguaro(グアロ)も人気です。
75年以上にわたり日本とコスタリカはとてもいい外交関係にあります。
とくに民主主義、人権尊重、平和主義、そして軍を持たないことなど、たくさんの共通点があります。さらに日本は途上国の私たちにとても重要な役割を果たしてくれました。経済援助はもとよりテクノロジー発展の面での支援もしていただき、おかげでコスタリカは来年の3月には途上国の枠から抜け出すことができます。
これからは、私たち自身でどうやってこの国を発展させていくかを考える時がきました。多くのコスタリカ人は日本に対してとてもいい印象を持っています。
一番の方法はコスタリカに来てください。それが無理ならたくさんの日本のテレビ番組がコスタリカのことを放映していますので、それらの番組を見るのもいいでしょう。私たちはもっと日本人の観光客がコスタリカに来ることを望んでいます。
アレナル・ボルケーノという所などは、流れる川が温泉になっており、野生環境の中で温泉が体験できるとてもユニークなエリアです。
代表的なイベントは、年明けのニューイヤーカーニバルです。馬に乗って街中に集まりchicharrones(チチャロネス)を食べる代表的イベントです。
30年でコスタリカのGDPは2倍になり、そして森林も2倍になりました。多くの国が発展の代償として森林伐採などをしてきましたが、逆にコスタリカ人たちは森林を増やしました。
なぜなら観光業が主流事業の国にとって、環境問題に取り組むことが大切だと考えたからです。それと同時に、現在コスタリカは、これまで農業生産に頼っていた経済をハイテクノロジー生産にシフトさせようとしており、日本との関係は、今後さらに深まるものと期待しています。
◆ 連絡先
コスタリカ共和国大使館
TEL:03-3486-1812
東京都港区西麻布4丁目12-24 第38興和ビルディング9階901号室
www.costarica.co.jp
◆ 企業・団体のみなさま
今回登場したマスコットキャラクターの「ココちゃん」をPR・販促・イメージキャラに使ってみませんか。使用料の一部は育英資金としてコスタリカ共和国に寄付されます。
TOKYOキャラクターフォーラム
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