【はまっ子防災プロジェクト】本所防災館に制作チームが体当たり取材!

【只今アニメ製作中】制作裏を公開!

はまっこ防災プロジェクトのアニメーションでは「地震」「風水害」も描きます。そこでアニメーションの制作チームは、災害シミュレーションを体験をするため、東京消防庁・本所都民防災教育センターの本所防災館に行ってきました。

お話しを伺うのは、本所防災館の田村等さん。

本所防災館では、水流の激しいプールをVRをつけて歩く「浸水体験」、台風のような強い風と雨を体験できる「暴風雨体験」、水圧がかかった扉を開ける「都市型水害体験」、震度1~7までの揺れを再現した「地震体験」などがあります。これらのコーナーを通じて、暴風や浸水といった災害が日常生活にいかに影響を及ぼすのかを疑似体験ができます。

「自然の脅威」をしっかりと学ぶために、身をもって「地震」と「風水害」の大変さを体験してきました。

〈目次〉(※クリックするとその段落へ移動します)
・【事前準備が“災害への備え”の第一歩】
・【浸水体験】濁流の中を歩くのは非常に危険で困難
・【暴風雨体験】暴風雨の中の移動は大変危険
・【都市型水害体験】地下が最初に危険な状態に
・【地震体験】震度7だと座るのも困難
・【地震対策】発生時と事前準備でしっかり対応しよう
・おわりに:本所防災館の情報

 

【事前準備が“災害への備え”の第一歩】


災害はいつやってくるか全く予想がつかないものです。さらに、実際に災害が発生したとしても、自分ひとりでは避難すべきかどうか判断が難しいケースが多いです。

誤った判断は命取りになってしまいます。そのため、自分が住んでいる市町村からの避難情報が避難すべきかどうかの大切な判断材料になります。

災害が起きてから慌てて情報収集するのでなく、日頃からどうやって情報を収集するのかを事前準備しておくことが安全な避難に繋がります。

風水害を体験するにはこのようなつなぎを借りて、着用します。

 

【浸水体験】濁流の中を歩くのは非常に危険で困難


体験したのは水深50cmで、【秒速1.3m(時速4.68km】の水流の中を、濁流映像の流れるVRのゴーグルをつけて歩きます。

水深は30cmでも歩行が困難となります。下水処理能力が限界を迎え道路の側溝やマンホールから水があふれてしまい、道路は冠水してしまいます。

また、濁った水のせいで足元に何があるのかはっきりと確認できないため、大変危険です。蓋の空いたマンホールに、万が一落ちてしまった場合は、命の危険に関わります。杖や傘などで足元を確認して歩きましょう。逃げれなくなったら垂直に避難しましょう

 

【暴風雨体験】暴風雨の中の移動は大変危険


「暴風雨体験コーナー」で台風の時の雨と風の強さを体験します。

体験した暴風雨の条件下は【風速30m/s・雨量50mm/h】

猛烈な風でトラックが横転したり、道端の看板が飛んでくることがあるため、外出が非常に危険な状態です。ご覧の通り、しっかりと捕まって踏ん張っていないと人は転倒してしまう恐れがあります。

また、叩きつけるような強い雨が顔に降り注ぐため、前を向くのが困難になり、視界は滝の中にいるかのように悪くなります。

このような状況下での一番の安全策は、命を守る以外の行動は避け、できるだけ屋内に留まり身の安全を確保することです。

 

【都市型水害体験】地下が最初に危険な状態に


次は、水害の脅威について学びます。

「災害が起こった時どう行動するのか?」を大きな画面で座学形式で学びます。

集中豪雨の雨量は1時間に100mm/hを超えるものもあり、一般的な下水道処理能力50mm/hをはるかに上回ります。

下水処理能力を超える雨が降り続けると、都心の地下は処理しきれなくなった水で浸水してしまいます。

こうなると一番最初に影響を受けるのが「地下」にいる人々です。地下にある扉は、浸水被害に遭ってしまい、浸水してから地下空間から脱出して避難するのはかなり大変です。

どのくらい大変なのか? 浸水した際に地下の扉にかかる水圧を見ればその大変さが分かると思います。

浸水した深さごとに、扉にかかる水圧は以下の通りです。

・水位10cm → 水圧4kg
・水位20cm → 水圧16kg
・水位30cm → 水圧36kg

地下浸水で水位30cmになると、扉の大きさにもよりますが、36kg相当の水圧がかかる場合もあります。成人男性が全体重をかけて扉を全力で押して何とか開くことができますが、かなりの負荷がかかっているのが分かります。

乗車している時に水害に遭うことも考えられます。特に、周辺の地面よりも低くなっている「アンダーパス」は、地形的に雨水が集中しやすい構造になっているため、地下にいるときと同様の被害に遭うことがあります。

周囲の水位が上昇し、車の扉が開かない場合は、下記の様な「非常時専用ハンマー」で車の窓を割り、まずは車の外へ脱出しましょう。

こうした状況に陥らないために、予めハザードマップで自分の生活圏内の地形を把握し、「マイタイムライン(災害に向けてのスケジュール)」を立てておくのも、水害対策の事前準備として有効です。

水害は地形が大きく関係するため、予想できる災害です。

まずは、必要な情報を収集し水の流れを読むことで、事前対策を取るとよいでしょう。

 

【地震体験】震度7だと座るのも困難


最後は地震体験です。

マグニチュード(M)の大きさが図で分かりやすく説明されています。

マグニチュード(M)は地震のエネルギーを表す単位です。Mが1増えると、地震のエネルギーは約32倍になります。

仮にマグニチュード(M)6のエネルギーを1とした場合、その後エネルギーの大きさは以下のように変化します。

・M6=1
・M7≒32
・M8≒1000
・M9≒33000

続いて、地震が起こった時の揺れを体験します。

人がいない場合、いる場合をそれぞれ見ていきましょう。いない場合の揺れは震度5強を再現したもの。画面に注意喚起や安全確保の方法といった地震への対策ポイントが表示されています。

体験した地震は2018年9月に起こり、震度7を記録した『北海道胆振(いぶり)東部地震』。

揺れが徐々に強くなり、家屋は倒壊し、座っているのも困難な揺れであることが分かります。身を守ることをしないで、座っているのは危険です。激しく揺れを感じたら、頭や首を守りましょう。

このような場合、身の安全を図る体制として「ダンゴムシのポーズ」「おさるのポーズ」が避難訓練などで教えられています。

 

【地震対策】発生時と事前準備でしっかり対応しよう


地震が起こった時の10ポイントと、地震が起こる前に準備しておくべき10ポイントを確認しておきましょう。

<地震発生時>
1.まずは身の安全を確保
<地震直後の行動>
2.火の元確認と初期消火
3.けがをしないように慎重に行動をとる
4.窓や戸を開けて出口を確保する
5.門や塀には近寄らない
<地震後の行動>
6.火災や津波に対して確実な行動をとる
7.正しい情報を取る
8.共助の精神で我が家の安全と隣の家の安否をを確認する
9.共助の精神で助け合う
10.避難前に電気・ガスの安全確保をする

地震発生時の対応は3種類あります。

地震の発生時、発生直後、発生してからしばらく経過した後によって、それぞれ取るべき対応が異なります。

まずは、身の安全を確保し、その後二次災害に巻き込まれないように行動をとりましょう。自身の安全を確保できたら、ガス元の確認やコンセントを抜くなどちょっとした確認を取ることで二次災害を防ぐことが可能です。共助の精神で、身近にいる人と助け合うことも忘れてはいけません。

地震が起こる前の準備について見てみましょう。

こちらも3種類あり「身の安全の備え」「初期対応の備え」「確かな行動の備え」で分けて備えておきます。以下の10個のポイントを押さえておきましょう。

<身の安全の備え>
1.家具類が転倒しないように固定しておく
2.けがの防止対策をしておく
3.家屋や塀の強度の確認
<初期対応の備え>
4.消火の備え
5.火災発生の早期発見と防止対策の実施
6.非常用品を備えておく
<確かな行動の備え>
7.家族で話し合っておく
8.地域の危険性を把握しておく
9.防災知識を身に着ける
10.防災行動力を高めておく

肝要なのは、以下の3つです。

    1. 揺れに備えておくこと
    2. 地震火災に備えておくこと
    3. 上記2つに伴う防災の知識を頭に入れおくこと

それぞれ、正しい知識と行動を心掛けることで地震への対策に備えておきましょう。

 

おわりに:本所防災館の情報


いかがでしたか? 我々の体当たり取材を通じて、「自然の脅威」が皆様に少しでも伝われば幸いです。

本所防災館では、このようにツアー方式で各体験をすることができます。防災体験ツアーではインストラクターの説明と指導により、防災シアターと4つの体験が学べます。所要時間は1時間45分程度です。

<本所防災館の情報>

■場所 〒130-0003 東京都墨田区横川4-6-6
■交通 JR総武線錦糸町駅北口、半蔵門線錦糸町駅4番出口から徒歩10分
京成押上線・都営浅草線・東武スカイツリーライン・半蔵門線 押上駅
B1、B2出口から徒歩10分(B1の方が便利です)
都営バス 横川三丁目(都08系統)バス停から徒歩2分
■開館時間 午前9時から午後5時まで(入館受付 午後4時30分まで)
■休館日
毎週水曜日・第3木曜日(国民の祝日に当たる場合は翌日になります。)
年末年始(12月29日~1月3日)
■入館料 無料
■お問合せ 東京消防庁本所都民防災教育センター(本所防災館)
TEL:03-3621-0119(開館時間のみ)
FAX:03-3621-0116

(※現在、「暴風雨体験」と「濁流体験」はコロナ感染対策のため休止中です。詳しくはホームページをご確認ください)

・本所防災館ホームページはこちら▶

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