グローバル企業AGCのキャラクター‟A G Cちゃん”に学ぶ

サクセスに学ぶ

俳優の高橋一生氏を起用した『なんだし♪なんだし♪AGC♪』のCMが印象的な素材の会社AGC。そのマスコットキャラクター、AGCちゃんについて、AGC株式会社・広報/IR部のTwitter担当者にお話を伺ってきました

©️AGC

AGC株式会社は、ガラスや化学品などの素材メーカーで、日本が世界に誇る、創業100年以上、グループ従業員も日本人スタッフが約30%、海外スタッフが約70%のグローバルな最大手企業です。創業の歴史は、三菱財閥2代目総帥(そうすい)岩崎彌之助(いわさきやのすけ)氏の次男である岩﨑俊彌(いわさきとしや)から始まります。当時ガラスは海外で生産されており、国産ガラスがまだ無かった時代。国や30社近くの企業がガラスの国内生産にチャレンジするも、ことごとく失敗。今では創業の精神となっている「易きになじまず難きにつくという精神」で国内生産にこぎつけ、創業されました。

 

AGCちゃん誕生背景】

AGCちゃん誕生のきっかけー

A G Cちゃんは、2013に広報用に開設したFacebookで情報を発信するキャラクターとして社内公募されました。Facebookを開設した背景には、堅苦しい社報だけでなく、もっと身近に感じてもらうため、工場での運動会や展示会、ゴミ拾いなどのボランティア活動など親しみやすい情報を発信することが目的でした。

そんな中、見事採用されたのはグループ会社AGCグラスプロダクツ株式会社の加工部所の受注センターの方。大規模な社内公募で、社員の皆さんに平等にチャンスがあったことが伺えます。A G Cちゃんのプロフィールにある強み”不屈のチャレンジスピリットは、創業者精神の”易きになじまず難きにつく”が反映されています。

2018年7月に、旭硝子株式会社からAGC株式会社へ社名が変更され、ロゴマークもリニューアルされました。社員の約70%が海外スタッフとグローバルな企業に成長したことが社名変更の理由の一つでした。また、ガラス以外の素材の割合が増えてきたことから「ガラスの会社」ではなく「素材の会社」というCMのキャッチコピーに。現在、医療品原薬も受託製造してiいます。ガラス以外の化学品や電子系技術などの売上は25%ですが、全体の利益では大半を占めます。「素材の会社」というキャッチコピーにも納得なわけです。

AGCちゃんも、日本だけでなくグローバルに展開するグループ全体の顔となりました。

 

AGCちゃんの役割】

旭硝子株式会社から社名が変わった当初、AGCという社名は、認知が低いのが問題でした。当時の社内に上がってくる認知調査データは、20代〜60代の調査で、20%台の認知しかありませんでした。認知度が低いことの解決、そして、今までのクライアント以外の開拓=イノベーションに向けて、今までAGCを知らなかった人達と出会うためにCMがスタート。高橋一生氏を起用したCMシリーズが始まったのです。こちらは第12弾のCM。

AGCちゃんも二度、高橋一生氏と共演しました。今は、一生氏が踊る「なんだし」ダンスを展開して、踊りながら、AGCが手がける製品を紹介しています。

 

一緒に踊っている方は、AGCのスタッフ。AGCちゃんとスタッフのコミュニケーションも生まれています。そんなかんじで、今現在、社内に上がってくる認知調査データは、20代〜60代の調査で、70%を超えたデータも出てくるようになりました。

この「なんだし」ダンスがで出来るまでのちょっとしたエピソードも伺いました。くせになるメロディーとコミカルなダンスは記憶に残りやすいCMの特徴の一つかと思いますが、旭硝子株式会社時代に築いた重厚なイメージを覆すチャレンジだったので、既存のお客様やOBの方には戸惑いもあったのだとか。しかし、新しいイメージによって、より多くの人に知ってもらうという趣旨を上層部に理解してもらい、CM放送まで繋がったという逸話も。

AGCちゃんは、そんな流れも受け継いで、世の中に必要とされるものを探しながら、AGCをまだ知らない人々にもPRするため、会社と皆さんをつなぐ伝道師として活動しています。

 

AGCちゃんの活動】

ー情報発信編ー

https://twitter.com/AGC_MAGIC              AGCちゃんTwitterより

AGCちゃんは、普段、TwitterでAGCのことや、AGCちゃんが面白いと思う情報を呟いています。

ーコンテンツ編ー

ゲームや映画館でのマナー動画にも登場しています。

©️AGC

 

LINEスタンプまで、あるんです。

コンテンツは、”一般の方に気軽に楽しんでもらえるコト”をコンセプトに開発されています。AGCの公式Youtubeの中には、AGC製品の実験動画なども満載。こんな実験動画をAGCちゃんのナビゲートで、見てみたいものです。今後の展開に期待です。

 

AGCちゃんは、今年で最後となったゆる”キャラグランプリ”にも参加しました。2019年から出場し、今回が2回目となったエントリー。反響は、どうだったのでしょうか?

 

AGCちゃんとゆるキャラ®グランプリ

2020年に出場したゆるキャラ®グランプリの結果は21位。 2020年は、コロナの影響でファイナル会場への出席は自粛したものの、2019年度は、お祭りモードで盛り上げ、ファイナル会場へも参加しました。出場して良かったコトを振り返ってもらうと、いつもTwitterで応援してくれるコアなファンの方と実際に交流が出来たコト、他のキャラクターとの接点が出来たコト。エントリーしたコトで、社内の様々な部門の注目や応援が増えたコト。があげられました。

*ゆるキャラ®という文字は、みうらじゅん氏の著作物であるとともに扶桑社、及びみうらじゅん氏の所有する商標です。

 

【他キャラクターなどのコラボについて】

Twitterで、コジマ電気のマスコットキャラクター「コジ坊」や耐熱ガラス食器iwakiの「イワキング」のリツイートを見かけたので関係性を聞いてみました。

コジ坊は仲良し。

イワキングはAGCCグループ、耐熱食器ガラスiwakiのキャラクターで先輩なんだとか。

その他にもYoutuberの”水溜りボンド”(チャンネル登録数436万人)や、”チャンネル隊長”(チャンネル登録数13万4千人)、”のりものチャンネル”(チャンネル登録数45,300人)とコラボしています。今後も、色々なキャラクターなどとご縁があれば、前向きに取り組みたいとのことなので、今後の展開が楽しみです。

 

AGCちゃんとのコラボではないのですが、AGCちゃんがツイートしていたので、こちら「水族館のサバイバル」についても伺いました。素材の会社が出来ることとして、小学生に人気の科学漫画サバイバルシリーズにスポンサードしたのだとか。科学に興味を持ってくれる小学生がたくさん増えると嬉しいですね。

AGCちゃんの様々な活動を聞いてきましたが、AGCちゃんが生まれたことでどのような変化があったのでしょう?

 

 【AGCちゃんが誕生し、どんな変化がありました?】

歴史ある企業なので、堅い従業員が多いと感じていましたが、そうとも限らないというコトを知る機会が増えました。AGCちゃんを社内ポスターに使用したいという問い合わせが増えたり、AGCちゃんを待ち受けにしている男性スタッフなども現れ、お子さんや女性以外にもファンいたことがわかりました。ゆるキャラグランプリでは、本当にたくさんの部署の方から声をかけられ、AGCちゃんに対するスタッフの愛情が湧いてきているのを感じることができました。

AGCちゃんが生まれたコトでインナーモチベーションが上がったと思います。

AGCちゃんの商品説明】

せっかく本社に伺ったので、AGCちゃんに商品の紹介もしてもらいました。

①低反射ガラス Clearsight

左が開発された低反射ガラス”Clearsight”です。どうですか?右と比べて明らかに反射していないのがわかりますよね。ガラス表面に特殊なコーティングがされているから反射しにくいのだとか。屋内展示のショーケースだけでなく、屋外に面したショーウィンドウなどにも使用可能です。

②ガラス製透明スクリーン

ガラスの透明度を維持しながらプロジェクターの映像が投影できちゃいます。広告やウィンドウディスプレイなど幅広い用途で使用できる高機能ガラスです。 

【仲良しキャラクターを教えてください。誰に友達の輪バトンを繋ぎますか?】

AGCちゃんの仲良しキャラクターは、コジマ電気の「コジ坊」。なので、次は、「コジ坊」にバトンを繋ぎます。

TOPに戻る

記事:キャラクター事業部 釜澤直恵

ピックアップ記事

関連記事一覧

Translate »