祝60周年:湖池屋ポテトチップス のり塩!マスコットキャラクター「ムッシュ・コイケヤ」に初取材!応援したくなる奮闘ぶりに学ぶ

サクセスに学ぶ

今年の8月に看板商品である湖池屋ポテトチップス のり塩が60年目を迎える株式会社湖池屋(以下、湖池屋)。

同商品のマスコットキャラクターとして登場した“ムッシュ・コイケヤ”を、当社がメディアとして初めて取材させていただきました!

今回、お話を伺ったのは広報部広報課 堀﨑知穂さん(以下、堀﨑さん)、広報部広報課 川口華生さん(以下、川口さん)。ムッシュ・コイケヤのことを“ムッシュ”と親しげに呼んでいる姿が印象的でした。

初公開の貴重な画像を交えながら、ムッシュ・コイケヤの登場から、Twitterでの奮闘ぶり、ファンとの心温まる交流の話など盛りだくさんにお送りします。

<目次>(※クリックするとその段落へ移動します)
5000通以上の応募の中から、ムッシュ・コイケヤ登場!
Twitterにて地道なPR活動開始
時には悩み相談も!フォロワーと友達のような親しい関係
ファンへの恩返しキャンペーン
この世に2つだけの限定クリアスタンプ
活動場所はTwitterをメインにベルマークにも登場!
ムッシュは湖池屋とお客様を繋ぐ大切な存在
夢はちょっとずつ…次こそはパッケージ前面へ
【友達の輪バトン】次は“iiiあいすくりん”

 

5000通以上の応募の中から、ムッシュ・コイケヤ登場!


ムッシュ・コイケヤ登場のきっかけは、2012年8月に湖池屋ポテトチップス のり塩が50周年記念を迎えたことです。

当時、湖池屋にはカラムーチョの「ヒーおばあちゃん」、ポリンキーの「スリーポリンキーズ」といった人気のあるキャラクターがいました。しかし、看板商品である湖池屋ポテトチップスにはキャラクターがおらず、「お客様にもっと愛されるようなキャラクターを作りたい」という想いから、湖池屋として初めてキャラクターの一般公募に踏み切りました。

公募はキャラクターデザインの原案と名前をセットにして行われ、応募総数はなんと5000通超え

その中から選ばれたのが、「ムッシュ・コイケヤ」でした。

採用の決め手はどのような点にあったのでしょうか?

「5000通全部に目を通したのですが、応募で届いた名前は○○じゃがー、いも○○、ミスターポテト○○といった“じゃがいも”をモチーフにしたものが多かったです。50周年の節目のキャラクターなので、個性的でユニークなキャラクターが欲しいという理由で、あえて“じゃがいも”をモチーフにしていない、ムッシュ・コイケヤというキャラクターを選ばせていただきました」

こうした経緯を経た2013年1月、湖池屋ポテトチップスの想いを担う新キャラクターとして「ムッシュ・コイケヤ」が登場しました!

よく見ると、ステッキの形が湖池屋の“コ”の字になっています! ©湖池屋

湖池屋の中では、スコーンのハラペコングに次いで二番目に新しいキャラクターです。キャラクターデザインは、スカーフの色を赤から青へ変更した程度で、現在に至るまでほぼ原案通りです。

そして、ムッシュ・コイケヤはおしゃれが大好き♪ Twitter上では、これまでサンタや一休さん、おにぎり(!)などいろいろな格好を披露しています。

 

Twitterにて地道なPR活動開始


ムッシュ・コイケヤは、50周年の記念キャンペーンとして数多の応募の中から選ばれたキャラクター。しかし、選ばれたからといって、パッケージに即採用されるというわけではありません。

湖池屋ポテトチップスは看板商品なので、ムッシュ・コイケヤが「載せて欲しいのであーる(´∞`)」と湖池屋社員にお願いしても「君はまだあまり知られてないから、有名になってからね」と軽くあしらわれてしまいます。どうやら道は相当険しいようです。

そのため「有名になってのり塩のパッケージの表に載る」という夢を叶えるために2013年3月にTwitterデビューし、地道なPR活動を開始しました。

2013年3月の初ツイート  ©湖池屋

ムッシュ・コイケヤは、湖池屋ポテトチップスに関するツイートをしている方を見つけ、「ありがとうであーるヽ(*´∞`*)ノ.+゚」とリプライを送り、積極的にコミュニケーションを取るようにしていました。丁寧に一人ずつ対応していくことで、少しずつムッシュ・コイケヤの認知度の向上を図り、湖池屋ポテトチップスのキャラクターとしての存在を確立させていったのです。

こうした努力の甲斐があり、ムッシュ・コイケヤが湖池屋で活動を開始してから5か月後、ついにパッケージに載ることができました

初パッケージの画像がこちらです!

2013年8月に初めて裏面パッケージに登場 ©湖池屋

なんと…! 残念ながらこの時は裏面…!!

ムッシュ・コイケヤが「ついにわたくしが、パッケージに出ることになったであーる(*´∞`*)」と報告した際に、ファンの方は大変喜んでくれただけに、いざパッケージが出た時は少し残念だったかもしれません。しかし、それでもキャラクターとしての大きな一歩を踏み出したことに違いありません。

裏面に登場したことで、ポテトチップス のり塩を購入したお客様がムッシュ・コイケヤを認知するきっかけになり、パッケージからどんなキャラクターなのかを調べて、さらにファンになったり、Twitterのフォローへと繋がっています。

こうしたムッシュ・コイケヤの活動について、「一個一個、地道に世間からの知名度や社内からの信頼度を勝ち得ながら、ムッシュが成長していく過程を皆さんにもTwitterなどで見守っていいただければ嬉しい」と語っています。

 

時には悩み相談も!フォロワーと友達のような親しい関係


ムッシュ・コイケヤは、今も元気にTwitter上での活動に注力し続けています。Twitterで大切にしていることは、企業の商品紹介よりもお客様との密なコミュニケーションを図ることで、信頼関係を築き上げること

そのため、Twitterでのやり取りは“なるべく全てに”返信しています。返信の際は、人を傷つけないツイートを意識することはもちろん、特にフォロワーの方からの返信内容をじっくりと読む姿勢を大切にしています。

そうした交流を重ねていった結果、フォロワーの方と家族の話や他愛のない話、そして悩み相談といった、友達にするような会話をする間柄にまでなりました。

フォロワーの中には、暑中見舞いのハガキや年賀状、バレンタインのチョコレート、「ムッシュ、本当に大好き!」と書かれた直筆のラブレターを本社に郵送してくれる、熱心なファンとしてムッシュ・コイケヤを応援してくれる人もいるとか。

フォロワーとのこうした心が温まるようなやり取りは、湖池屋公式アカウントにも好影響を与えています。同アカウントでもムッシュ・コイケヤとするような温かなやり取りが増え、湖池屋のことを好きになるという流れが生まれるようになりました。

「ムッシュが、なかなか数字では表せない価値や人と人とのコミュニケーションの温かさみたいな部分を担ってくれているのかなという気はしますね」

ぜひ、皆さんもムッシュ・コイケヤに一度話しかけてみてくださいね!

 

ファンへの恩返しキャンペーン


多くのフォロワーに愛され、支えられているムッシュ・コイケヤは、Twitterでのキャンペーン活動にも積極的です。

2014年3月にはTwitterデビュー1周年を記念して、「フォロワー様“全員”プレゼント」キャンペーンを実施しました。フォロワーの方全員に「ムッシュ特製!コイケヤスナック詰め合わせ1箱」をプレゼントするという、まさに太っ腹企画。

今まで大切にムッシュ・コイケヤをかわいがってくれたフォロワーの方へ、恩返しがしたいという感謝の気持ちの表れです。

©湖池屋

発表当時、フォロワーの方のツイートでは「抽選じゃないの!?」といった驚きの声が多く、大勢の方からの反響がありました。

2020年12月には、ファンと一緒に作ったぬいぐるみキャンペーン(ムッシュぬいぐるみ物語)を実施。

このノベルティを使ったキャンペーンは、11月頃にフォロワーの方からの「ムッシュのぬいぐるみがあればなぁ」という何気ないツイートをきっかけに始まりました。

ぬいぐるみサンプルの画像をあげて、フォロワーの方に「どうしたらもっとムッシュらしく、かわいくなると思うであーるか?」と質問を投げかけ「ほっぺたに色を付けた方がいい」「帽子のとんがりもっと忠実に再現してほしい」といったファンからの生の声を吸い上げ、制作に反映させながら完成に至りました。

「お客様の声でもっとかわいくなったムッシュが誕生したであーるよ!(*´∞`*)」と感謝を伝えつつキャンペーンを展開、クリスマスに合わせて初めてビジュアルをお披露目しました。ぬいぐるみはポテトチップスとセットでプレゼントされ、多くのファンからの反応を得て大盛況のうちに終了しました。

ファンと作り上げた同キャンペーンからも、フォロワーの方との親密な距離感がうかがい知れます。ムッシュ・コイケヤは湖池屋のキャラクターの枠を超えて、フォロワーの方を含めた「みんなのキャラクター」へと成長していったのです

 

この世に2つだけの限定クリアスタンプ


2015年頃、企業の間でLINEスタンプが流行り始めていた時に、ムッシュ・コイケヤにもスタンプを作ろうという話が舞い込んできます。

「わたくしにもスタンプを作ってくれるという話しがきたのであーる(*´∞`*)」と感激するムッシュ・コイケヤ。

そして、完成したのがこちらのスタンプです!

スタンプはスタンプでも、LINEスタンプではなく、紙用のスタンプ…!?

パッケージデビューに引き続き、まさかの展開となるムッシュ・コイケヤ。ちなみに、こちらは2個作ったうちの1個はお客様にプレゼントしたため、本社に現存するのはたったの1つだけ。ファン必見のかなりレアなアイテムです。

しかし、その一年後、念願かなって今度は待望のLINEスタンプを作成してもらうことになりました。ムッシュ・コイケヤも大喜びだったようです。

※画像をクリックするとLINE STOREへ移動します ©湖池屋

 

活動場所はTwitterをメインにベルマークにも登場!


ムッシュ・コイケヤの活動はTwitterをメインにしており、その他には湖池屋のホームページ上にある「コイケなおやつ部」で会うことができます。(※コイケなおやつ部は無料会員登録が必要です)

※画像をクリックするとサイトへ移動します ©湖池屋

Twitterにおいては、湖池屋の他のキャラクター「スリーポリンキーズ・ヒーおばあちゃん・ピンキーモンキー」とは異なり、独自のアカウントを持っているのが強みです。

さらに、企業としては珍しく、2014年8月からパッケージの裏面にあるベルマーク(※)の中にも登場しています。

2021年8月時点のパッケージ ©湖池屋

ベルマークを集めているPTAの方からも、ムッシュ・コイケヤの名前は知らずとも、かわいいという反応をTwitterで見かけます。多くの数だと大変な集計作業も、ムッシュ・コイケヤがいる湖池屋のベルマークを集めるのは楽しいと感じてもらえているのかも知れません。

また、キャンペーンでお客様に賞品を送るための段ボール箱や紙袋にも登場しています。

こちらの紙袋に印刷されたムッシュ・コイケヤも人気です。画像にたまたま映り込んだ時に、ファンの方からの反応が良かったため、ムッシュ・コイケヤの特製詰め合わせと紙袋をセットでプレゼントしたことがあります。

今後はさらにムッシュ・コイケヤの認知度を上げるために、湖池屋のホームページやポテトチップス のり塩のブランドサイトにキャラクター紹介を載せて、露出する機会を増やしていく予定です。

(※ベルマーク…助け合いのシンボルマーク。学校・団体ごとに集めて、財団に送ることで僻地にある学校や災害にあった学校への教育支援になる)

 

ムッシュは湖池屋とお客様を繋ぐ大切な存在


2013年の登場から現在に至るまで、ムッシュ・コイケヤはPR活動を精力的に行ってきました。

湖池屋にとって、ムッシュ・コイケヤはどのような存在なのでしょうか。

お客様と湖池屋を結びつけるコミュニケーションを担う大切な存在です。まずは、商品に対して美味しい、かっこいい、好きと感じてもらいたい。そこからムッシュとの会話を通じて『湖池屋っていい会社だな』とお客様に感じてもらえるきっかけを作ってもらっていると感じています」

湖池屋では、前述のベルマーク運動への協賛以外にも、WFP(国連世界食糧計画)、FOOD ACTION NIPPONといった社会活動にも積極的です。ベルマーク活動とムッシュ・コイケヤについては次のように語ります。

「ベルマーク運動は湖池屋が30~40年継続して行っている社会貢献活動です。お客様との接点を生み出す活動の一環として行っています。ムッシュをベルマークに登場させたのは、ベルマークをただ集めるのではなく、その中に細かい工夫を加えることで、お客様の気持ちにも変化が生まれると考えたからです。ムッシュが作り出すコミュニケーションは、そうした場面で『ムッシュってかわいい、好きだな』と、ちょっとした気持ちの変化をお客様に感じてもらうことも含まれていると考えています」

さらに、ベルマーク運動に込められた想いはこれだけにとどまりません。

「ベルマークは小学校で集計されることが多いです。ベルマーク運動を長年行うことで、そこをタッチポイントに、子どもの頃から湖池屋ののり塩のことを好きになってくれて、将来もずっと湖池屋ファンでいてくれたら嬉しいなという想いも込めています」

ムッシュ・コイケヤは今後も、お客様と湖池屋を繋ぐ架け橋として期待されています。

 

夢はちょっとずつ…次こそはパッケージ前面へ


前述の通り、ムッシュ・コイケヤの夢はポテトチップスの表に載ること。実は、これまでに非売品パッケージを除くと、期間限定という形で通常パッケージの表面に数回登場したことがあります。

原料のじゃがいも不足から回復した2018年初頭のじゃがいも復活感謝祭の時と、2019年11月の大袋のハッピーサイズが発売された時です。

©湖池屋

Twitterで「期間限定だけど載ったであーるよ!(*´∞`*)」と報告した際には、多くのフォロワーの方から「おめでとー!」と祝福を受けました。

ハッピーサイズのプレゼントの時もたくさんの反響があり、開封せずにそのまま保存しているファンもいてくださるそうです。

次こそは期間限定ではなく、通常販売されているポテトチップス のり塩のパッケージを目指しています。頑張るのであーるよ、ムッシュ!

 

【友達の輪バトン】次は“iiiあいすくりん”


次回は、これまで数多くの有名アニメーションを制作してきたシンエイ動画の「iiiあいすくりん」にバトンをつなぎます。どうぞお楽しみに!

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記事:キャラクター事業部 野村隆仁

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